飛行機の時間まであと一食いけると判断した私は、天狼院福岡からの帰りにもう一皿カレーを食べることにした。店は決まっていた。天神駅近くにある不思議香菜 ツナパハだ。スリランカカレーといえば、5月に食べた熊本の「スリランカ くまもと 2nd」以来である。平日の17:00過ぎという時間帯なので、ランチには遅くディナーには早い。先客は1人だけだった。私は窓側の通りを見下ろせる席に着いた。そして、スリランカカリーを注文する。
少ししわっていたら、どうやら席の選択を誤っていたことに気づく。クーラーから遠い席になってしまい暑い。それを見かねたスリランカ人? のキッチンスタッフが、奥の席の方が涼しいと視線と手で案内してくれた。席を移動して日本のホールスタッフの人に熊本にも姉妹店があるのかと聞いてみた。すると、姉妹店は熊本にはないそうで、どうやら暖簾分けをしたかたが熊本でやっているのではということを教えてくれた。そうこうしているうちに、カレーがやってきた。そうそう、熊本で見たスリランカレーと似ている。このオレンジ色のスープに近いカレーの真ん中に浮かぶライス島。そして、じゃがいもとチキン。もしかしたら、これがスリランカレーの標準スタイルなのだろうかと考えつつ、スプーンを入れる。
にんにく、生姜、ターメリック、クローブ、カルダモン、シナモンの絶妙なバランスがスリランカカレーの特徴だ。しかし、さすがに1日3食目ともなると味覚がへたってきて、味の鋭敏さが伝わらなくなってくる。しかし、とにかく旨いことは確かだった。
そして、20時の羽田行きの飛行機に乗り遅れてしまわないよう、余韻に浸る間もなく、速攻で店をでた。