スパイスボックスは、もはやB級グルメを通り越し……

キッチン南海でランチを食おうと、淡路町から神保町へ向かっていた。先日、スパイスボックスでのランチを行列のため断念したのを思い出し、万が一の可能性も考え、スパイスボックス経由で神保町へ向かうことにした。時刻は11:45。若干ランチタイム前だった。

神田駅から本郷通りへと抜ける道沿いに、スパイスボックスがある。50mほど手前から目を凝らしてみるが、店の前には人影は見えず。今日はいける? と若干の期待が胸によぎるが、店が休みということもよくあるので、一応警戒しながら期待感を抑え込む。店の目まできた。OPENしている! しかも、並んでいいない。千載一遇のチャンスをのがすまいと、今日は予定を変更してここでランチにする。そして、運良く1つだけ2人がけのテーブル席あいていたので、すぐに着席できた。今日は、いい流れだ。

【メニュー】

  • 1種のカレーセット(サラダ+ラッシー付き) 950円
  • 2種のカレーセット(サラダ+ラッシー付き) 1450円

〈カレーの種類〉

  1. チキンカレー 甘口
  2. チキンカレー 辛口
  3. 野菜とダル(豆)のカレー
  4. フィッシュカレー
  5. 本日のカレー

2種のカレーセットで、チキンカレーの辛口と野菜とダル(豆)のカレーで注文した。カレーが運ばれてきて驚いた。大きな白い丸皿の上に、2種のカレーが白い器にのっている。その一つ一つが一食分ある量だ。つまり2皿はいけてしまう量だ。そこに多めのライスがきれいに盛り付けられている。完食できるか? いや、完食はできるが今日は夕飯がいらなくなりそうだ。

まずは、赤褐色の濃厚そうなチキンカレーへスプーンの一投目をいれた。上品でフレッシュなスパイスの香りがやってきた。しっかりとした苦味もある。ああ、これこれ。この味です。そして、スプーンの2投目は、野菜とダルカレーへ。フルーティな酸味と、自然な甘みがある。思ったほどダル(豆)の味は全面に出てこない。主役はトマトと玉ねぎベースのルーに譲っている。どちらのカレーも、丁寧に作り込まれていることは明らかで、B級グルメの範疇から抜け出し料理としての秀逸な一品に仕上がっている。

実は、スパイスボックスのカレーは初めてではない。今年2018年の神田カレーグランプリの時に、スパイスボックスのカレーを食べていた。おしくもグランプリでは3位だったが、個人的にキッチン723と並んでダントツにうまかった。スパイス使いのレベルが違うと言うべきだろうか。投票する方のカレーレベルもあるから仕方がない。一般受けするカレーと、カレー好きが選ぶカレーが同じとは限らないのだ。

ふと、窓の外へ目を向けると、店の外にはこの寒いのにも関わらず男女サラリーマンの行列ができていた。

店舗情報

【時間】
11:00~14:00、18:00~22:00

【定休日】
日曜・祝日

【住所】
東京都千代田区内神田1-15-12 第二斉木ビル 1F

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