札幌といえばスープカレーですが、そこであえてインド系のカレー屋を選ぶのがカレー好きってものです。というわけでやってきたのが、ススキノに店をかまえる、未来カレーこりすさん。もう先に結論からいっちゃいますけど、札幌にきてカレーを食べるなら未来カレーこりすへ行け！ です。
地下鉄のすすきの駅をでて徒歩５分ほどの裏通りの一角にお店があります。東京と比べると道幅が広く、全体的に街にゆとりがある感じは、なんとなくアメリカと都市を想起さるものがあります。通りからガラス張りの店内を伺うことができまして、個人店にしてはお店も結構広めな作りになっています。
ここは、若い女性オーナーが切り盛りしているようで、ランチタイムはキッチンにオーナー1人と、ホールに1人という配置で回していました。外装も内装もウッディーなカフェのといったつくりで、センスの良さを感じます。
メニューを覗くと、チキンカレーやラムカレー、マサラやカシミールカレーまでわくわくしてくるラインナップになっています。
本当はカシミールを試してみたいのですが、滅多に来ない札幌ですから東京でも食べられそうなものは今回は控えようと、もっともらしことをエゴ（自我）が呟きます。まあ、確かにそうだなと、エゴ（自我）の論理にのっかることにしました。北海道といえば羊です。ということはここのラムカレーは、東京で食べるものと同じじゃないと仮説をたてて、「ラム＆ほうれん草カレー」を注文しました。
実は、この店の売りは店で焼いているパンだそうで、ライスかパンかを選べます。残念ながら小麦粉アレルギーの私は、折角ですがオススメのパンをお断りしてライスにしました。しかも、バスマティーライスです。まさか、北海道でバスマティーライスを食べられるとは……。
メニュー
- チキンカレー 750円
- ラムカレー 850円
- ベジタブルカレー 750円
- チキン＆ほうれん草カレー 950円
- ラム＆ほうれん草カレー 950円
- バターチキンカレー 880円
- バターラムカレー 930円
など。
しばらくしてやってきたのは、黒いレコード盤のような皿に盛られたカレーと、白い皿のライスです。見た目は、とてもシンプル。その味が気になるところです。まずはスプーンでカレーをひとすくいして口へ運びます。濃厚なホウレン草カレーの味が口の中に広がりました。それほどスパイス感は強くなく、素材の甘さと旨味が引き出されたシンプルだけど、温かみのある味です。カレーはペーストに近い状態で、ライスにかけるというよりは、のせるという方がしっくりきます。
想像以上の驚きを提供してくれたのは、ラムでした。厚切りのラム肉が4、5切れグリーンのカレーの中に隠れています。その肉に噛み付くと程よい弾力が軽く歯を押し返してくるような新鮮さ。ラム肉の臭みはなく、しっかりラムの味と香りがします。噛むとジュワッと出てくる肉の旨味がもうたまりません。否が応でもご飯が進みます。あっという間に完食したころには、未来カレーこりすの虜になっていました。
未来カレーこりす 店舗情報
【営業時間】
11:30～15:30(L.O.15:00)
17:00～23:00(L.O.22:30)
【定休日】
火曜日
【住所】
北海道札幌市中央区南3条西6 ARK36ビル 1F