箱根温泉とポーラ美術館

朝っぱらからの温泉。なんて贅沢なんだろうか。まあ温泉宿に泊まったら、だいたい目覚めの温泉で1日が始まる。今日は、台風でもあ無いのに風と雨が強い。山側一面全開になる風呂は外に小さな池がしつらえてあり露天風呂のような開放感がある。こんな強風雨も湯船から眺めているだけでいい余興だ。

昨日から箱根湯本にある養生館はるのひかりに宿泊している。ここは湯治場旅館なので食事に気を使っている。自然食料理で素材も地元のものを中心に使っている。料理も丁寧で味付けもほどよい加減で、体に染み込む感じがする。山の斜面に沿うように建てられた建物は、エレベータの設置がなく、室内の階段は山の斜面を登っていくように、登って右へいく廊下、登って左右の廊下・・・と迷路のような面白い作りになっていた。

箱根湯本から登山鉄道で強羅へ登り、そこからバスでポーラ美術館へ向かう。箱根登山鉄道に乗車中、ふと気づくと車内アナウンスで鉄道の歴史や様々なうんちくが流れている。録音ではなく車掌さんのリアルアナウンスだ。そしてその話口も滑らかで、内容もいちいち面白い。これまでこんなアナウンスはあったっけ? と妻に聞くが妻も知らなかった。

ポーラ美術館についてころには、かなり風が強くなっていた。私も妻もこのポーラ美術館が好きで、箱根とポーラ美術館は必ずワンセットになる。建物は開放感のあるガラス張りで周囲の森と調和するように作られている。室内のカフェはあたかも森の中にあるオープンカフェのように感じられる。ここは、モネやゴーギャン、シャガールなど印象派の収蔵作品が多い。そして藤田嗣治の作品も多く収蔵されている。今回はこのFOUJITA(と書くらしい) 色彩への旅と題した企画展が開催されていた。初期の作品から始まり、子供達の絵画にたどり着くまでの様々な作品が展示されていて、藤田さんを知らない人でも十分楽しめる内容となっているところが、さすがキュレータさんと言いたい。

それから、今回ガラスの森にも初訪問した。雨風が強かったので庭を堪能できなかったのが残念だったけど、ベネチアングラスの奥深さに魅了される展示だった。併設のレストラン/カフェで食べた焼きたてのクロワッサンがこれまた格別であった。

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