ランチを食う時間がなく、あたりはすっかり日が暮れてしまった。もう腹がへって腹が減ってやばいのである。京都の四条駅からくらい裏道をトボトボあるいて3分ほど。やっと今日一食目のご飯にありつけそうだ。
やったきたのは、カラクサカレー。外看板のメニューに書いてある説明を読む。チキンがたっぷり入ったブイヨンのコクがある赤カレー。じっくり煮込んだビーフが入っている、スパイスの深みがある黒カレー。赤と黒のハーフ&ハーフ。その他、バターチキンカレーとキーマカレーもあった。なるほど、ハーフ&ハーフにしよう。
扉をあけて店に入る。店内はカウンター席のみ。時間が時間だけにほぼ満席だが、丁度中年外国人カップル(夫婦かも)の隣の席が一つ空いていたので、座った。カウンター内では洋風の白いキッチン服をきたコックさん? が2人あくせくとカレーを作っている。
「すみません、ハーフ&ハーフで」と早速注文した。隣の外国の人はビールをちびちびやりながらカレーを食べている。カレーはつまみなのか? バーと勘違いしているのか? 私が入ってきた後もお客さんが続々とやってきた。中国人風の外国の人たちだ。
コックさんが一生懸命に、席が満席で少し待つということを英語で伝えようとしているが、お互いに英語が母国語じゃ無いので、コミュニケーションが噛み合っていない。わざわざ京都へ旅行へきてなぜカレーなのか? トリップアドバイザーとかで紹介されているのだろうか? そういう私もなぜカレーなのかと突っ込まれそうだが、わたしはカレーにしか興味がなく、酒も飲まないので、日本全国どこへ出張してもカレー屋しか入らない。
話をもどそう、せっかく京都へきてなぜカレーなのか? それではロンドンやパリやハワイやソウルや北京へ行ってカレーを食うのといっしょではないか。それでいいのか外国の人! いや、もしかしたら、それらの都市にはカレー屋が存在しないのかもしれない。だから、京都で有名なカレー = 京都でしか食べられない料理(京都料理)なのかもしれない。きっとそうに違いない。
そんなことを考えているうちに、カレーがやってきた。スパイスカレーというよりは、欧風カレーに近い味のカレーだ。色の違いほど味の差はないように感じた。
ご馳走様でした。