SOMAのカレーは段違いに……

サンルート 梅田に泊まり、午前中の仕事も一段落して順調な滑り出し。これなら、ここから歩いて行ける中津のSOMAへ行けるとふんだ。3度目の正直ならぬ4度目の正直なるでしょうか? これまでは、休み、売り切れ、行列の為時間切れと辛酸を舐めて来た私。

11:44店舗に到着。行列ができている。少なくとも店はやっている。私の前に10人程いる。開店まであと15分だ。なんとか開店後一巡目で店内には入れそうな感じ。この寒空の下、外で長々と待つのはさすがに耐えられないのだ。

やうやく店が開いた。一人一人ゆっくりと店に入っていく。私も入れるか? ちょうど私のところでドアが閉まったら困る。そんな不安も杞憂に終わり、ついに私の右足が敷居をまたぎいだ。ホッとする。暖かい店内で待つのなら30分かかっても文句はない。しかし、運がいいことに、一巡目でカウンターに座ることができた。「やっとここまでたどり着くことができたんだ」と、カレーを食べてないのに感慨に浸る。

店内は、古い長屋を改装しているようだ。中は古民家カフェのような感じ。家でいうところの土間のスペースで、何人か待てるようにになっている。この土間から、こあがりのような一段上がった木の床のスペースに、テーブルやカンター席がある。中央のスペースに置かれた真空管アンプと手作りスピーカー? からホワーン、ターン、ザーンと、時折不思議な音が流れてくる。音楽というか、音だ。この音がSOMA的というか、店主の個性というか、一種独特な空間を演出していた。

チキンキーマとトマトカレーと野菜カレーのあいがけ1100円を注文した。

しばらくしてカレーがやってきた。いよいよである。ライスの上にもられているのは、みじん切りの玉ねぎが入った、鶏ひき肉のチキンキーマ。早速味見をしてみる。鶏肉の素朴な味が口の中に広がる。素材の味が活きている。意外とシンプルな味付けだ。噛むと肉と一緒にプチプチという食感があり、食をそそられる。マスタードシードだろうか?

次にトマトカレーを試す。おっ! おおーーーーー! トマトのフルーティな酸味と、スパイスの深みのある自然な苦味が、別次元へと私を誘う。やばい、別次元へトリップしていた自分を、今ここへ引き戻す。段違いで素晴らしい!

最後に、野菜カレーをスプーンで口へ運ぶ。ほのりと野菜の甘みが広がる。心地よいゴーヤのような苦味が病みつきになりそうだ。ああ。思わず声が漏れそうになる。本当にうまいカレーは、苦みの使い方が絶妙だ。これが引き出せているカレーとそうでないカレーには、雲泥の差があるように思う。

さらにスプーンを進める。

ああ、

ああ、SOMA。 (キモいって)

ごちそうさまでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする