あなたがうまくいかない理由とは?

人生をいい方向へ向かわせるコツを
紹介した『自分を変える小さなコツ』野澤卓央/著

難解になりがちな、心の話を
とてもわかりやすい言葉で、
コツとして教えてくれる良書である。

例えばあなたの周りで、こんな人いませんか?

そんなやり方じゃダメだよ。

どうせうまくいきっこない。

あの人の方が優れている。

もっと、努力しなきゃいけないよ。

もっといい性格にならないといけないよ。

異性にモテるには、ルックスがよくないと。

もう気づいた人は、自分のことがよく見えている人です。大抵の人はその批判の声に気づかない。実は、一番近くで批判をしているその声の主は、自分自身。たいがい「うまくいかない」と思っている人は、自分自身へ無意識にこの声を浴びせています。

一方赤ちゃんは、何かがうまくいかなくても自分を批判したりしません。なぜなら、まだ自我が確立されていないので、そこに「いい」「悪い」という、思考による判断が入ってこないので、悩むことがありません。この本では、全体を通して自分へ意識を向けること、そして自分が行なっていることへの気づきを促しています。

思考の判断が「上手くいかない」を生み出している

あかちゃんは、立ち上がろうとして、転んでしまったり、喋ろうとして、うまく喋れなかったり、日常の殆どのことが上手くできません。でも結果になんの判断していないので、上手くできないことで悩みません。そうですよね?一喜一憂して無駄な心労をしょいこまないおかげで、諦めることなく繰り返すことができる。だから、そのうち自然と歩けるようになり、喋れるようにもなるのです。

大人は思考だらけ

一方、大人は結果に対して、あれこれと思考で判断をしはじめます。例えば、ゴルフのスコアが伸びない時、スイングを変えようとして「ゴルフのテークバックはこの角度で腕を上げていき、腰をここまでひねって溜めをつくり・・・」などと、考えれば考えるほど、スイングはぎこちないものになっていく。そして、思考の中の自分が「そうじゃない、もっとこう知ろ・・」「なんでそっちに打つんだ・・」などと、殆どの場合気づかずに、ああだこうだとつぶやき始める。そしてイライラを募らせ、結果も散々なことに。これは、スポーツに限らず、仕事や人間関係など日常の様々な場面で、怒っているのです。

ポイントは思考の声を無くそうとしないこと

ではどうしたらいいのか?それにはまず、自分で自分の思考に気づいてあげること。普段から自分の思考をよく観察して観てください。きっと、四六時中思考に支配されていることに気づくはずです。この本で教えてくれるはポイントは次の通りです。それは「思考の声をなくそうとしないこと」。もし自分を責める声に気づいた時は、小さなこどもと接するように優しくしてあげることが大切と言っています。それは、普段の人間関係に通じている。自分に優しくし始めると、自然と他人にもやさしくなれ、人間関係もよくなっていきます。

つまり、人生をよくしていこうと思ったら、まず他人等関係の前に、自分との関係を良くすることだということです。

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