松屋町駅から歩く途中、スーパーボールを並べた店屋や、お面を並べた店、花火を並べた店の前を通った。縁日の出店で見かけるものが店頭に並んでいる。縁日の卸問屋害なのか? 東京でいうと合羽橋のような雰囲気だ。これからいく金剛亭は、今月のdancyuに掲載されてたので、並んでなければいいなと思いつつ到着。6人が並んでいた。雑誌の影響なのかとも思ったが、そのうち4人は韓国語を話していたので、その影響はあまりなさそうだ。
外の立て看板ににメニューが書かれている。ランチのメニューは、定食とカレーの2品のみ。本日のカレーは「ラム荒挽きマトンキーマ」。もちろんカレーを選ぶのだ。順番が来て店内に案内される。真昼間の外から入ると中は薄暗く感じた。創作居酒屋風の店内は、カウンターのみの席だった。とても感じのよい女性の店員さんに、カレーをオーダーした。
料理の音と、食べる音だけの店内に、清志郎の「いいことばかりはおりゃしない」が流れてきた。悪くない選曲だ。曲に聞き入っているうちに、金属のプレートに盛られたカレーが出てきた。メインのマトンキーマ。それからサブのさばカレー。副菜が数品というコンビネーション。
キーマは粗びき肉のコリコリという食管がいい。合いがけになっている鯖のカレーは鰹節のダシと香りがスパイスと絶妙にからみあった和風スタイルだ。このスパイスと和食のハイブリッドは、相当レベル高い。
全体的な味のセンスと、丁寧な料理をしているのが、味を通じて伝わってきた。とりあえず混ぜとけば旨く感じる系のカレーとは一線を画し、そうとうなレベルの高いカレーに仕上がっていた。金剛亭恐るべし。