元町の企業で商談があり帰りにカレー屋を探す。どうやら本格的なインド料理の店が近くにあるらしいので、うだるような暑さの中、足を運ぶことにした。時間は18時過ぎ。夕食には少し早いので、先約は外国人2名だけだった。外国人が食べに来るインド料理屋は旨いと相場が決まっている。日本にいる外国人は食べログやRettyなど日本語のサイトは読めない確率が高い。ということは、リアルな口コミ情報によって友人知人から情報を聞いたり、連れてきてもらったりするはずだ。ということは、日本にいるのにわざわざ美味しくないインド料理店へいくわけがなく、美味しい店という確かな情報を元に食べにきているに違いないのだ。
店に入ると、受付のおばちゃんは以外にも日本人だった。めずらしパターンだ。これは吉兆なのか? あせるな、食べてみればわかる。しかし、メニューをもらうとそこには、沢山おのカレーメニューがあり、正直どれを選んでいいのか迷ってしまった。ここは、ナス好きの自分を信じ、なすびと豆のカレーを注文した。ライスは別メニューで、普通の日本の米(450円)と、高級インド米のサフランライス(800円)から選ぶことができた。おいおい800円てカレーの値段じゃねえかよとツッコミをいれつつ、せっかくここまできたのだからと800円の高級インド米をお願いした。しかし、これが吉とでる。
カレーは、トマトを使ったあっさりした味でニンニクがほのかに香る。そこにナッツ類も多少加わり、まろやかに仕上がっている。シンプルながら、絶妙なスパイス加減。そして高級インド米は、クローブのホールスパイスが加わり、香りを楽しむ嗜好品のようで、もはやこの一品で料理として完結しているくらいだ。そんなスパイシーなカレーと香り高いライスの相性は、究極的でカレーのレベルではない。これほどまでに、カレーとライスの香りがマッチしたカレーは後にも先にも食べたことがない。
ショナルパの高級インド料理というポジションは伊達ではなかった。ビジネスでいえば接待につかっても、その味は喜ばれるのではないか。仕事でもあまり来ることがない神戸だが、次に来るときもまたここへ来ようと、心に誓うのであった。