いや、目黒で昼からの打合せが終わったので、美味しいカレーが食べたいなと調べてみたら、このお店の評判が良さそうだったので、トライしてみることに。目黒駅から目黒通りを下ってくると、左手に大戸屋など飲食店がいくつも入ったテナントビルがある。そのビルのＢ1にあるのがカトマンズ ガングリだ。時間が遅かったせいか、客は私1人だけのようだ。
サグとチキンの2種のカレーセットを注文した。出て来たカレーは、正直美味しそうには見えない盛り付けだった。カレーは、見た目で美味しいか、そうでもないかを、ある程度判断できてしまうと私は考えている。ということで、スプーンの1投目を口に運んだ。うん、なるほど。おそらくネパール料理としては、評判のいいお店なのだろう。しかし、カレーに関しては残念ながら普通だった。そういえば、「ガングリ」という店名が気になってネットで調べてみたが、欲しい情報は得られなかった。
その代わり、「ネパール人をランチに誘ってはいけません」という検索結果が出ていたので、気になってクリックした。そこにはマダン・クマール・バッタライ特命全権大使、誘ってはいけない理由について語っていた。ネパールの人は、昼食をほとんど食べる習慣がないらしい。朝しっかり食べて、昼は食べないかおやつ程度。そして夕食をまたしっかり食べるという習慣なのだ。だから、ビジネスでランチミーチングに誘われると、昼食をあまり食べる習慣がない彼らは困ってしまうという内容だった。日本人にとっては昼食と夕食の間のおやつの時間に、食事行きませんかと誘われるようなものなのだろう。そういえば、一時期パワーランチという言葉が流行っていたが今もあるのだろうか？ パワーランチとは、ランチとビジネスミーティングを一緒にやってしまおうとうもの。食事は1人で静かに食べないと、落ち着かない私にとって、全く意味のわからないものだ。まず、ご飯を食べながら誰かと会話をすることが私にとっては難しい。そんなことをしようものなら、ご飯の味はわからなくなるし、そのおかげで会話にも集中ができず、イラついてしまう。私にとって食事とは、静かに味わってたべる神聖な儀式なのだ。だから、一家団欒の食事でも、妻と娘2人が会話で盛り上がる中、私は黙々とご飯に集中して食べている。申し訳なく思うが、ある意味能力の問題なので仕方がない。映画館で映画を観るときだって、映画に集中できなくなるのでポップコーンは頼まない派なのだ。もちろん、自分が喋れないからって家族まで会話をするなと、周りを巻き込む気はない。そう意味では、こんな私をパワーランチに誘ってはいけないのである。