アフターコロナの世界についてユヴァルさんが語ること 

Photo: Jonathan Nicholson / NurPhoto / GettyImages

たまたま、クーリエ・ジャパンの記事でユヴァル・ノア・ハラリさんへのインタビューを見つけた。ユヴァルさんといえば「サピエンス全史」で世界的に有名になった作家だ。その後「ホモデウス」や「21Lessons」を出版しているがいずれも好評で、世界人類の動向を偏りなく語ることができる稀有な存在の1人と言える。

そんな、ユバルさんが語るには「年末までに我々は新しい世界を経験することになる」ということだ。詳しくは記事にゆずるが、かいつまんで言うとこの世界的な大災害を乗り越えたあと、良くも悪くも世界は変わっていると言うことだ。というのも、これまで何かを変える時、もしくは新しいものごと始める時、政府という機関が決定を下すのにとても時間がかかっていたが、その決断がとても早くなっている。しかも、緊急事態が故に反対意見も殆どなく決まっていくる状況だ。例えば、日本ではこの緊急事態によって、政府が緊急事態宣言を発令し、外出の自粛を日本中に促している。このような状況でない限り、政府が全国民に対して外出の自粛をさせ、しかもほぼ大方の国民から、渋々ながらも賛同を得られることなどあり得ないことだ。

記事のなかではイスラエルの大学が、授業を完全にオンラインに切り替えた話が出てくる。これまで、この大学では長い間オンライン授業の実施について議論を重ねていたが、結論が出ていない状態だったと言う。

また、医療分野では医療従事者や介護スタッフの人手不足により、ロボット化が促進される話もされていた。このように、世の中のあらゆる分野で実験的な試みが促進され、決定されていくスピードが上がっていくということだ。

しかし、ここでユバルさんは警笛も鳴らしている。それは政府を筆頭とした手段として社会の変革をどうコントロールしていくのかと言うことだ。これを「より大きな自主性を市民に与える社会」か「全体主義的な監視社会」を選ぶのかという言い方をしている。

そして、「全体主義的な監視社会」を中国やイスラエルを例にとり説明している。民衆のために、社会の為にという名の下に、独裁者もしくは独裁的な政治がまかり通ってしまう恐れに、警告を発している。そして、こう言う時だからこそ日本の政権もそのような方向へ流れかねないのではないかと私は思う。

ただ、朝のニュース番組を見ていて安心できることは、メディアの中の一部の人たちは公平で批評的な視点をもって、報道されている方々もいると言うことだ。そして、それらの情報を受け取る側も、情報を鵜呑みにしたり情報に流されたりすることなく、自らの頭で考えて行動する人が増えてくれるといいのだが。

今、毎日毎日家の中で過ごす日が続いている。部屋の窓からみえる住宅の屋根やマンション、それから三軒茶屋のキャロットタワーや新宿のドコモビルは、おそらくアフターコロナも何も変わらないだろう。しかし、その景色の下でうごめいている私を含めた人間の暮らしは確実に変化しているはずだ。不安もあるけど、アフターコロナの世界がどう変わるのか、早く見てみたい気もしている。

最後に、このような緊急事態を乗り切るにはグローバルな連隊が必要だと、ユバルさんは唱えている。その内容については、クーリエジャパンの記事を覗いてみてほしい。

https://courrier.jp/news/archives/196872/

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