偶然見つけた天満のハルモニア

時刻は11:30。客先から帰る途中、駅近くのコンビニによった。あー涼しいい! 何か買うふりをしながら、涼む私であった。コンビニを出てナーガ カリーを目指した。すると、歩き出してすぐに、目の前にカレー屋の看板が現れた。

「スパイスカリー ハルモニア」と書かれている。私の身体がスパイスカリーに反応した。歩みが止まる。ナーガ カリーへいくか、ハルモニアにするか……。頭の中で思考が右往左往する。ビル1Fの薄暗くなっている奥の方を覗くと、開店前にも関わらず人が並んでいた。旨いのか? 並んでいる人を信じよう。それに今なら10分ちょっと待てば確実に食えるのだ。私は並んでいる人の後ろについた。

11:45。ついにドアが開いて、中から店員の女性が現れた。前の人に続いて店に入る。中は狭かった。キッチンに向かったカウンター席が5隻と、壁に向かったカウンター席が4隻? ほど。

メニューは、1種 900円、2種 1,000円、3種盛り 1,200円。麻婆キーマ、干しエビと合挽きキーマ、ポークビンダルーの中からチョイスする。当然3種盛りをオーダー。

丸く墨色のさらにのってカレーがやってきた。家に例えるなら、中央に黄色のターメリックライスが母屋。手前の庭には3種のカレーが敷かれ、まるでむき出しの大地のようだ。裏庭は、綺麗にガーデニングされた庭園よろしく、色とりどりの副菜と、サラダが添えられている。

まずは、麻婆キーマからスプーンを入れ、それを口へ運んだ。まろやかな甘みが口の中に広がた。続いてガリガリという歯ごたえのあと、山椒の香りが立ち上り鼻孔へ抜けていく。そしてシビレ。面白い。

次は、干しエビと合挽きキーマだ。エビの香ばしさにほのかな苦味が加わる。和を感じさせるテイストでこれまた良い。

最後に、ポークビンダルーへスプーン投入。それを口へいれた。フルーティな甘みとまろやかな酸味が同時にやってきた。肉の旨味と酸味がよく噛み合っている。

全てスパイシーながら、全体的に甘めの味付けに仕上がっている。女性のお客さんが多めなのは、そのせいだろうか?

一通り、味見をした後でMIXしはじめる。ここからがスパイスカレーのいいところだ。それぞれの味が混ざり合い、形容しがたい味へと転換していく。旨い。だけど個人的には別々に食べていた方がいいような気がする。なんというか、それぞれの味が足し算で終わってしまっていて、掛け算までは……という印象だ。今後MIX度が上がってくると直良い(って上から目線のお前は何様のつもり)

というわけで、美味しくいただきました。ごちそうさまでした!

スパイスカレー ハルモニアの場所

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする