土曜の午前だというのに張り切って日比谷までやってきました。アカデミー賞を受賞した映画ブリーンブックを観るためにです。実は今年の3月にインド旅行へ行った時に、インドへ向かうJALの機内でこの映画を観ました。しかし、上海での乗り継ぎ便だったため残念ながら映画が終わる前に着陸していまったのです。ちょうど、土砂降りの雨の中で2人が口論しているシーンという、一番きになるシーンで切れてしまったため、その続きが観たくて悶々としておりました。
そんな訳で、ようやく日本でも公開されたので行こうと思っていたら、いつのまにか公開期間の終了が近づいてきてしまい、しかたなく土曜の午前中に日比谷まで出てきたのでした。そして、実はもう一つ目的がありした。日比谷と言えばあの名店「デリー」の銀座店があるのです。映画で満たされた後は、食欲も満たしてしまえということで、デリーへやってきました。
エレベーターの扉が開くと、ガラス張りのパテーションと観葉植物の向こう側に、明るく綺麗な店内が見えました。カレー屋さんというよりは、ブティック風のこ洒落たチャイナレストランのようなイメージで、やや想定外でした。入り口にある、後ろ向きのブッダの仏像と、タミル語だかヒンドゥー語の文字が書かれたガラスが、カレー屋だということを弁明しているようです。
店は、週末のランチということで、ほぼ満席でしたが幸い1人だったのですぐに案内してくれました。メニューを開くと、そこには10種類以上のカレーが並んでいます。この名店にしてこのラインナップ。優柔不断な思考に決断を委ねるには、極めて困難な状況です。あれもこれも食べたいけど、そうすると財布にも胃袋にも痛い。そんなメニューの一つに救いの一手が。「お好み3種カレー」というのを発見しました。ここでも、思考が右往左往しましたが、最終的には鉄板のカシミール、人気のバターチキンカレー、通好みのコルマカレーに決定しました。
白い大皿に盛られたライスに、同じく白い3つの小さなボール皿に盛られたカレーがやってきました。デリーのカレーを目の前にして、胸のあたりがザワザワしいているのがわかります。早速、カシミールをスプーンをですく口へはこびます。すると口の中に焦げるのうなスパイスの香りが広がっていきます。それから、男気ある辛さがズシリとやってきました。ああ、これこれ。カシミールだぁ。次にコルマカレーを味見します。今度は、玉ねぎのコクがぐーーっと、味蕾に沈んで行く感じで深い。喉元をすぎると自然でフルーティーな甘みがやってきて、食欲を盛り上げてくれます。最後のバターチキンカレーは、ほのかなトマトとクリームの香りが舌を包み込み、まろやかな甘さがスパイスの刺激に丸みを与えます。のどを過ぎた後に残るにわかな香りが、ただのバターチキンではない深い味わいを残していきました。
いやー、流石噂のデリーです。全てにおいてカレーのレベルが高い。しかも、3種を一度に味わえる「お好み3種カレー」は、カレー体験も3倍です。
デリー 店舗情報
【営業時間】
[月~金]
11:30~21:30(L.O)
[土・日・祝]
11:50~21:30(L.O)
※平日ランチタイム 11:30~14:00
2019年 1/2:イベント営業
①12:00~15:00 ②17:00~18:30 ③18:30~20:00
日曜営業
【定休日】
無休 (年末年始 12/30~1/1 は休業)
【住所】
東京都中央区銀座6-3-11 西銀座ビル 3F