Ghar(ガル)のカレーはヘビー級?

これまで、店名のGharをガルと読めずギャーと読んでいたのですが、よくよく調べてみるとガルと読むことがわかりました。この思考の勝手な思い込みは、こういう日常の些細なところで起こっています。

さて、Gharには11:45頃到着しましたが既に15人ほどが並んでいました。いや、ある程度並んでいることは想定してました。これまで数回ここへ挑戦してその度に、寒風吹きすさぶ中行列はきついと断念してましたから。今日は小春日和で、並んでもいいかなと思ってやってきたはいいけれど、さすがに15人かと、やや肩を落とすも、覚悟を決めてやってきたので潔く並ぶ異にしました。

こんなこともあろうかと、手持無沙汰に備えて、ちゃんと本を用意してあります。何もしていない時間が無駄に思えて、何かと詰め込みたくなる自我の期待に応えてのとです。並ぶこと20分程。ようやく目の前の引き戸が開き、「おひとり様中へ」との声で入店しできました。

一歩敷居をまたぎました。しかし、店内は真暗で殆ど見えません。外で本を読んでいたので、小さくすぼまっていた瞳孔が店内の暗さにおいついていません。暗中模索しながら、案内されたカウンターにつきました。10数秒後、ようやく薄暗い店内に目が慣れてきました。

カウンターには5名、2つのテーブル席にはあわせて6名ほどの人が座っていました。満席です。

メニュー

・チキンカレー  900円
・ぎゅうびーふカレー
・ベジマラムキーマ

外にもメニューがあり、どれにしようか迷っていました。「定番のらしき、チキンカレーを食べようか? でもせっかくこれだけ並んだのだから他であまり食べることができない、ぎゅうビーフカレーやベジラムキーマがいいんじゃないか? だとすると牛か羊になるけど、やっぱりレア度からいうと羊かな云々……」なんて思考があれこれと、お喋りしています。結局、レア度に価値を見出した自我は最後の意見を採用してベジラムキーマに決めたようです。

カウンターの上には、玉ねぎのピクルスらしき漬物が透明のビンに入れられて置かれているのに気づきました。カレーにのせたら合いそうです。実際この玉ねぎピクルスがのちに私を助けることになるのです。

ベジラムキーマは丸皿い石の色をした皿にのってやってきました。丸く平らに盛られたライスの上にマトンキーマ、さらに色とりどりのトマト、ピーマン、オクラなどのカットされた野菜が彩り豊かにのっています。

見た目の旨そうな感じと、旨そうな香りが漂っています。それではスプーンで軽く、キーマの部分をすくい口へ運びます。すると口の中に、甘くスパイシーが広がっていきます。味は濃厚。ラム肉の野趣あふれる匂いが、これまたラム好きにはたまりません。スパイスはそれほど主張せず肉の旨味を引き立てる脇役を演じています。

カットされた、オクラやトマトが味にアクセントを与え、出だしは好調でした。しかし、その後異変が起きます。半分をやや食べ終えた頃、急にスプーンが失速し始めたのです。なんだなんだ! 食べている自分でも、はじめは何が起こっているのかわかりませんでした。それでも、ゆっくりと食べ続けました。そしてようやくその訳がわかりました。キーマが重いのです。意気揚々と食べてきましたが、意外と油が多い。でも、普段油ものも嫌いではないのでキーマカレーが重いなんて疑いもしませんでした。しかし、間違いありません。失速の原因は濃厚なキーマです。ここで、助っ人になってくれたのがあの玉ねぎピクルス。その酸味と香りが、濃厚なキーマを緩和してくれます。

しかし、そんな助っ人に助けられつつも遂に限界がきてしましました。間食するか残すか……。こんな繁盛店でカレーを残すなんて失礼じゃかいか? もったいないから頑張って間食したほうがいいってと、自我がジタバタし始めます。しかし、そんあ世間体や価値観など置いておくことにし、結局残すことに決めました。なんと、完食までたどり着けなかったのは初めてです。これまで、一度もカレーを残したことのない私は、ややショックを受けました。なんだったんだろう? 決してカレーが不味かった訳ではありません。ただ、やや単調かつその重さに、耐えられなかったようです。もしかして、これが年をとるということなのでしょうか? やや肩を落とし気味に店を出る私でした。

Ghar(ガル) 店舗情報

【営業時間】
11:30~14:30(L.O.)
日曜営業

【住所】
大阪府大阪市西区京町堀1-9-10-103

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