スパイスチャンバーのキーマカレーは初速で勝負?

滋賀県野洲の顧客との打ち合わせが終わり、ホテルのある京都へ戻る電車の中。今日の夕飯のことを考えている。当然それはカレーなのだが、問題はどこで食うかだ。迷ったすえ、四条大宮にあるムジャラへ行こうと決めた。駅から歩いて5、6分だろうか。意外とあるく。ようやく店舗前に到着すると、長い距離を歩いてきたにもかかわらず、やっていなかった。ああ、テンションがさがる。そして悔しい。ここから一番近いカレー屋はどこだろう? スマホで調べてみるとスパイスチャンバーが出てきた。キーマカレーの店らしい。よし、ここへ行こう。大宮駅から烏丸駅まで一駅。でも烏丸でおりて、大宮方面へいくぶん戻った場所にみせがある。どうしよう。今日は歩くか……。

15分程かけて、スパイスチャンバーまで歩いた。そして、19:00過ぎごろ店のある通りへたどり着いた。よかった、とにかく開いていた。ホッとしながら、店のドアを開けて入った。店には、先客が3名。うち女性2名だ。

店内は白を基調とした、明るい雰囲気。上をみると結構天井が高い。3メートル以上はあるだろうか。細長いうなぎの寝床のような区間だが、天井が高いので開放感があっていい。

【メニュー】

キーマカレー(辛) 1,000円
大盛り200円、小盛-100円、チーズ入り100円

チーズ入りのキーマを頼んだ。ゴーーーッという音に、気づいてカウンターの向こうを覗くと、カレーにのせたチーズをバーナーで焼いている。香ばしい香りが漂いだした。

そして、丸みを帯びた四角くの白い皿にのってキーマカレーが登場した。右半分が白いライス、左半分に黄色のキーマカレーだ。さらにカレーの上に、ところどころ焦げがついたチーズがのっている。料理としての見た目はうまそうだ。しかし、カレーとしては普通な感じにも見える。一体味はどうなっているんだ? 探求者のエゴが問いかける。

キーマカレーへ、スプーンの一投目を入れた。それをゆっくりと口へ運ぶ。まず、ひき肉の食感、ついでスパイスの香り、チーズの香り。少し遅れて辛さがやってくる。うん、うまい。ただ、それに継ぐ何かがこない。これで終わりなのか? もう一口、口へ運んだ。うん、うまい。でも、そこから先のなにかがやってこない感じはなんだろう?

例えるなら、サザンオールスターズの勝手にシンドバッドのサビ抜きといった感じだ。イントロからアップテンポで、曲がいい調子に進んでしく。しかし「好きにならずにいられない、おめにかかれて〜♪」で、おわってしまい「いま何時?」へ続かないのだ。味はいいし、スパイスも辛めで初速はあるのだが、単調な味にやや後半間延びしてしまった。最後のご飯一粒まで、かき集めて食べたい! ところまでは到達できない歯がゆさが残る、初速が命のキーマカレーだった。

店舗情報

【営業時間】
ランチ
11:30~15:00(L.O)

ディナー
18:00~20:00(L.O)[火・水・木・金]
売り切れ次第終了

【住所】
京都府京都市下京区室町綾小路下る白楽天町502番地 福井ビル1F

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