ディランのスパイスカレーで平和を噛みしめた

靖国通りから北側(御茶ノ水方面)へ裏道を入っていく。平日の昼時は、サラリーマンやOLがランチを食べる為に道を闊歩している。とあるビルの一階。吉祥庵という和菓子屋さんが入っていて、その上にディランがあった。ランチタイムともあって階段を見上げると2名先客が並んでいた。私もその後につく。すると、後ろから40代半ばくらいの女性二人組みが上がってきた。

「わーおばあちゃん家の二階に上がったような匂いがする」と、片方の女性が言った。私には、全くそんな匂いはしない。

「わかる!」ともう片方の女性が言う。わかるのか! まったく共感できない2人組みである。

そうこうしているうちに、何人か店から出てきた。引き戸のガラス越しに、やや強面の店主らしき男性と目が合うと、アイコンタクトで「どうぞ」と促された。

店内はカウンターメインで、10名ほどが入れる広さだ。

本日のカレーは

  1. チキン
  2. チキンキーマ(卵入り)
  3. じゃがいも、人参、インゲン、カリフラワー 各850円

950円でハーフ&ハーフ(2種盛り)も可能だ。私は、チキンとじゃがいも、人参、インゲン、カリフラワーを選んだ。

5分とかからずにカレーがやってきた。2色のいい香りが立ち上っている。チキンからは飴色のスパイシーな香りが。野菜カレーからはココナッツ色の甘い香りだ。チキンカレーは丁寧にいためられた玉ねぎの深い甘みとスパイスの辛さがいい。野菜カレーは優しい丸みを帯びた野菜の味とココナッツの味が見事に絡み合っている。幸せな瞬間だ。

「機能の歌謡番組観た?」と後から入店してきた先ほどの女性たちが会話を始めた。

「みたー。マッチってなんであんなに可愛いの!」

「ハーフじゃないよね?」いや、どうみてもそれは違うでしょ。

「ねー! あの顔立ちは」そこ、同意なのか!

全く共感できない彼女たちの会話は、結構面白い。ディランの旨いスパイスカレーを食いながら、トンチンカンな会話を楽しみつつ、ああニッポンって平和だなと幸せを噛み締める筆者であった。

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