大阪のスパイスカレー店について、とても残念だと思うことがある。それは大阪の美味しいスパイスカレー店は、閉店が早いということ。ランチ時間に開店し、売り切れ次第終了の店が結構ある。仕事終わりに旨いカレーでも食おうっていうと選択肢が狭くなってしまうのだ。それでも、中には夜も営業している旨い店もある。その日一つが旧ヤム鐵道だ。大阪駅地下の飲食店街に入っているため、意外と遅くまでやっててくれる。店は混んでいたが、並ばずに入れた。やはりカレーはランチというイメージなのだろ。ということで、今夜はトリプルカレーをにする。真夏のモヒート的Beef&Porkキーマ、夏野菜と煮込む赤いビターな鶏キーマ、スリランカ式ズッキーニと豆の優しい野菜カレーを頼んだ。
丸みがかった長方形の金属製のプレートで運ばれてきたカレーは、綺麗に三色にわかれ、それぞれあえ物が上にのっている。真夏のモヒート的Beef&Porkキーマは、がっつり男気な味。これだけでガツガツいけてしまう。夏野菜と煮込む赤いビターな鶏キーマは、かすかにニンニクの効きと苦味で意外と大人な味に仕上がっている。、スリランカ式ズッキーニと豆の優しい野菜カレーは、名前のとおり女性的で包み込むような優しさがある味に仕上がっている。そして、食べているうちにこの3種のカレーが、偶発的にそして意図的にも絡み合って、なんとも言えない旨さへ上り詰めていく味は、旧ヤムの真骨頂ではないのか。
大阪で夜に旨いカレーを食べるなら、アクセスも考えると、ここが一番かもしれない。